BANDAI S.H.フィギュアーツ ン・ダグバ・ゼバ
バンダイのフィギュアーツより、魂ウェブ商店にて受注されたン・ダグバ・ゼバ。未確認生命体第0号、グロンギの長にして仮面ライダークウガの分身とも言うべき存在。
劇中で数万人の人間を焼き殺した力は伊達じゃない。神々しいです。
クウガと並べると、どちらが正義の味方か分からなくなりますね。そこが狙いなんだと思いますが。安易に白と黒を善悪のイメージに結び付けないところが素晴らしいです。
以上、ちょっと間接が緩い点以外は文句のつけようが無い出来。ほぼパーフェクトです。最近バンダイの玩具に対するコメントがいつも同じ感じになっちゃうのですが、どれも素晴らしいのだから仕方無い。
結局玩具を造る上で出来ることは限られていて、コンテンツもまた限られている。だからこそ、どんどんニッチなキャラクターが製品化され、クオリティも上がっていく。当たり前の論理が働いているだけなのですが、消費者にとっては素直に喜ぶべきことです。ただ、今後10年20年先を考えたとき、玩具業界はどうなっているのだろうと、ふと考えたりもします。過去の遺産を含めたキャラクターコンテンツが完全に掘り尽くされ、製品クオリティの平均値も限界まで上がってしまったとき、どんな世界が現れるんでしょうね。我々の想像を超えるようなブレイクスルーが起こるのでしょうか。その前にシュンペーターが提言するような創造的破壊もやはり起こるのでしょうか。一玩具ファンとして長い眼で観察していきたいなと思います。