海洋堂 岡本太郎アートピースコレクション2(後編)

前回に続き岡本太郎アートピースコレクション第二弾の後編。




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まずは『梵鐘(歓喜)』。原型制作は松本栄一郎氏。名古屋の久国寺の大梵鐘として現存しています。


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宇宙への広がりをイメージした棘と模様。うん、よいものだ。



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続いて『リボンの子』。原型制作は田熊勝夫氏。川崎市岡本太郎美術館に所蔵。川崎市藤崎小学校にも同型のものが『喜び』という名称で現存しています。


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岡本太郎らしく、角度によって表情が変わる姿は子供そのもの。




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こちらは『ノン』。原型制作は香川雅之氏。こちらも岡本太郎美術館所蔵。


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口の中は赤いです。


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否定の象徴なのに愛らしいという。




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『マスク』。原型制作は香川雅彦氏。顔です。

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マスク本体はマグネットで支柱に装着。


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上下入れ替わると髭のおっさんに変化します。


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マスクと冠される作品は他にもありますが、このマスクが一番好きです。



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そして最後は今回のハズレ品『顔のグラス』。原型制作は田熊勝夫氏。いや、ハズレといったら失礼なのは理解しているのですが、やはり一番シンプルといいますか、ぱっと見るとただのプラスチックの蓋にしか見えない(ある意味では岡本太郎の狙いを再現している)ので、これで300円かという気持ちになってしまうのです。ダブったときの絶望感といったらもう。





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最後にもう一度全員集合させて。以上、岡本太郎アートピースコレクション第二弾でした。まさか全国販売という形で第二弾が出るとは思っていませんでしたので、発売を知ったときは本当に驚きました。アートが世間に広く自然な形で浸透するというのは、岡本太郎の思想を体現しているようにも思えますので、今回の販売方法は的を射ているのかもしれませんね。
出来自体は前回と同じく大変良いものになっています。残念なのは材質が変更されてしまったこと。第一弾はポリストーンがメイン素材として使用されており、重量感、質感ともに美術品といっても過言ではないものに仕上がっていました。しかしながら今回は全国販売という形を考慮してか、100円安くなったものの素材はPVCやABS主体となってしまい、素材としてはクオリティーダウンする結果に。複雑な造形のものが多かったことも起因しているのだと思いますが、なんとか一部でもポリストーンを使って欲しかった。素材を変更したにも関わらず見た目の質感は劣っていないという意味では、海洋堂は本当に良い仕事をしているんですけどね。
いずれにせよ今回の製品がコンセプト、出来ともにとても高い位置にあることには変わりありませんので、本当にお勧めです。海洋堂には引き続きアート分野でも商才を発揮していただきたいところ。