linden 水木しげる 妖怪シリーズ『妖怪百物語』 土ころび(表紙カラー版)
ワンダーフェスティバル2012[冬]戦利品第九弾。リンデンより水木しげるの『妖怪百物語』より表紙カラー版の土ころびです。
一つ目は男の浪漫ですね。頭頂部の微妙にずれた色の部分もきちんと再現。
蝋燭の質感はお見事の一言。手首は別パーツとなっているため、少しだけ可動します。
以上、リンデンの土ころびでした。3パーツ成型というシンプルな作りながら、その存在感は抜群。水木しげるの絵を忠実に再現したその姿は、可愛らしさと怪しさの両方を兼ね備えた独特の空気を醸し出しています。
本製品のポイントはやっぱり蝋燭。蝋の質感をイメージした乳白色成型と綺麗な炎のグラデーションで再現されており、土ころびの魅力を引き出しています。
土ころびとは何ぞや、と思った方向けにwikipediaを引用しますと、
水木しげるの著書では「土転び」の表記で、中部地方に現れたとされる。旅人が峠を歩いていると、後ろから何者かが追って来るような気配がし、慌てて走り出すと、藁打ち槌のような姿の土転びが転がって来て旅人を追い抜き、峠の下で待ち構えている。そのままなにも悪さをしないので、恐れずにそのまま通り過ぎれば無事に済むが、土転びのいる道を避けて通ろうとすると、山中に迷い込んでしまうという。旅人を守ってくれる峠の神ともいう[5]。ただし、この説を裏付けるような民俗資料などの一次出典は確認されていない[2]。水木の著書にある「土転び」は複数の伝承を複合し、さらに水木が自身の創作を加えて作り出したものと見られている[6]。
これより驚いたのは、
民俗学者・柳田国男の著書『妖怪談義』での記述によれば小豆洗いの正体とされ、一面に毛の生えた藁打ち槌のようなもので、歩いている人に転げかかるとあり、柳田はこれを野槌の伝承が混同されたものと見なしている[1]。
こちらの記述。小豆洗いの正体だったとは。なんだか意外です。
旅人を守る峠の神かもしれない土ころび、人生という道に迷った方は家の守り神としてお迎えするのもいいかもしれません。