ランブルモンスターズ Cepter そしてGTMシリーズ企画完成について

諦める勇気、遅刻をする勇気、浮気をする勇気、電車の中で鼻くそをほじる勇気、「勇気」と最後につければ大抵のことはポジティブに置換できると西尾維新は作品の中で喝破していましたが、もっと直接的で日常的な言い回しとして「良い意味で」と文頭につけることで、ある程度のことは肯定されるものの結構な割合で怒りを買ったりもします。

さて、今回ランブルモンスターズさんが展開する良い意味でチープで最高なGTMシリーズより、約7年ぶり!な完全新作がリリースされたのでご紹介。その名もCepter。

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GTMはアメリカの懐かしいハッピーミールトイを意識されたシリーズというだけあって、ソフビという素材との相性は抜群。先ほど良い意味でチープと言いましたが、その実はハッピーミールトイの懐かしいチープ感をエッセンスとして身に纏いながらも、微に入り細を穿つような拘り抜かれたデザイン、造形、塗装となっており、手にするとその質感の高さに惚れ惚れするわけです。
特に第二弾カラーとなるこのCepter2は、高級感あふれるシルバーの包み塗装とボンネットのブラックアウトという実車のような仕上げに対し、タイヤやマフラーは玩具らしい筆によるベタ塗りというギャップが不思議な雰囲気を醸しています。


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この良い意味でのゆるさを持ちながら凛としている、一見すると矛盾するような佇まいについて、きっと同意してくれる人がいるはず。


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マッドでマックスなデザインと、愛らしくトランスフォームしそうなロボットのような顔立ちも魅力。前輪の角度といい、とにかく正面が凄く良い。


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そして最後はGTMシリーズ5種揃い踏み。GTMはスタート時から最低5種のリリースが検討されていたとのことで、この日をどれだけ待ったことか。壮観という一言に尽きます。こうやって並べてみると、どのGTMもそれぞれ圧倒的な個性を持ちつつ、同じ空気感を纏っているという点では、作り手の哲学と想いがシリーズスタート以降一貫していたことがよくわかります。
GTMシリーズは今回のCepterをもって企画完成とのことですが、これで完結というわけではないという嬉しすぎるコメントがランブルさんのHPに記載されていましたので、GTM狂としては新たな企画スタートを今から心待ちにしております。


企画を完結させない勇気!

BIG MOON AIZ 魔神惑星MEDUSA DRAGON-X頭獣化操

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今年は魔界玩さんの喧嘩坊主であったり、DELTA VINYLさんのHANAKO MARKⅢ であったりと、ハイクオリティ且つ独自の感性と拘り溢れる魅力的なソフビのリリースが相次いでいますが、また凄いソフビが出てきてしまいました。 BIG MOON AIZさんが展開する魔神惑星MEDUSA シリーズより、DRAGON-X頭獣化操です。全高200mm程度。


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モチーフは誰が見てもわかる通りあの世界的宇宙生物。一見するとそのまんまのように感じられますが、実際手にすると、その全身拘り抜かれたアレンジに度肝を抜かれます。


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2016年にリリースされた同シリーズのDRAGON-01 と同様の、メカニカルな意匠や秘密的モチーフが各所に散りばめられています。


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この脚部を見るとよくわかりますが、本当に丁寧で拘り抜かれた塗装が全身に施されているんです。


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背面も抜かりなし。


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頭部のクリアフードは当然ながら着脱可能。ちなみに頭部の中には衝撃を与えると光るLEDが仕込まれており、これまた暗闇で遊ぶと存外に楽しい。


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この後頭部の美しい塗装を見ても、DRAGON-Xへの拘りっぷりがわかるかと。


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どのような構図で写真を撮っても実物の魅力を伝えきれないのが非常に悔しいです。実はこのDRAGON-Xはクリア成形となっており、成形色を活かした巧みな塗装が施されることによって、禍々しいデザインながらも不思議と柔らかく儚げな雰囲気となっているんですね。モチーフとなった世界的宇宙生物のイメージが強すぎて、初めは購入を躊躇いましたが、実物を手にするとモチーフへの懸念など吹き飛んでしましました。これは紛れもなくMIG MOON AIZさんのオリジナルソフビだと。作品から情念にも似た強い作り手の意思が感じられます。

DRAGON-01との繋がりや魔神惑星MEDUSAのストーリーも気になるところですが、それは今後のお楽しみということで。年1回程度のリリースペースとなっているようですが、次の製品も今から楽しみでなりません。
ちなみに写真を撮り忘れましたが、パッケージも凄い拘りとなっていますので、興味のある方は是非JUNGLEで実物を購入してみてください。この記事をアップした段階ではまだ購入できるようです。