コトブキヤ ARTFX+ DC UNIVERSE スーパーパワーズ クラシックス バットマン

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玩具を開封した際に、心地よい風のようなものが心に吹いたのはいつ以来だろうか。
少しだけ新鮮でどこか懐かしい匂いのする風。コトブキヤのスーパーパワーズクラシックスシリーズはそれを体感することができる玩具だ。


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スーパーパワーズクラシックスには昔懐かしい分割線が記号として刻まれている(あくまで記号であって機能はない。つまり可動はしない)。しかしフォルム自体は実に現代的で美しい。

レトロでアメリカンな玩具を現代に蘇らせるというのは決して新しい手法ではなく、近年ではFunkoのReactionシリーズなどがある。しかし、あれはあくまで当時のテイストそのままで現代に蘇らせるというコンセプトだった。
一方、このスーパーパワーズクラシックスは、現代的なフィギュア(スタチュー)にクラシックな記号を敢えて刻むというコンセプトのもとでつくられており、Reactionとはまったく別物と言っていいだろう。


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わたしは子供の頃、映画やアニメの中に登場するアメリカの家庭風景に憧れていた。正確にはその家庭風景に映る実在しない玩具に憧れていた。その玩具たちは実にかっこよく威厳のある佇まいをしていたものだったが、そんなものは当然どこにも売っていなく誰も買ってくれなかった。

しかし今まさに、その憧れていた架空の玩具がわたしの手元にある。もちろん自分で買ったものだが、ぼうっと眺めていると、過去の自分から贈り物を受け取ったような錯覚に陥った。