イルイル 人面獣(赤面) &スーフェス61のちょっとした感想

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本日開催されたスーパーフェスティバル61に行って参りました。ということでスーフェス61戦利品第一弾はイルイルの人面獣です。本来はイルイルの別ブランド扱いなのですが、肝心のその別ブランド名称がはっきりしないので、イルイル扱いとして取り上げます。ブログを見る限り『SOFT VINYL MONSTER』か『UZUMARK』なのかな?


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今回も細部までこだわり抜かれたパッケージングになっています。架空の実写フィルムがあるような設定になっており、コピーライトは「SMOG FILM」。



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底を明けると骸骨が飛び出し、




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骸骨をめくると人間の目が飛び出します。ちょっとした仕掛けですが面白い。





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本体がこちら。双頭の獣です。「古代の密儀に導かれ闇の世界より現れた世にも恐ろしい人面の魔獣」という設定。



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首部と頭部がそれぞれ可動。グリグリと動かして遊ぶことが出来ます。

2つの頭が瞬時に全方位を見渡し、獲物をねらう!

ダイヤモンド級の硬く鋭い牙が、肉を裂き骨を砕く!


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腕部にはブランドのロゴが。オプションとして肉の凶器が付属します。ちなみに軟質素材になってます。

強大なパワーで、どんなに重い兇器も軽々と操る!

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可動を活かして左右の頭部を入れ換えることも可能。




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頭がひとつに!



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イルイルのゲルツと並べて。同じぐらいのミドルサイズです。




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以上、イルイルの人面獣でした。今回はイルイルさんの別ブランド扱いということで、いつもとは異なる作風になっています。これまでは比較的デフォルメされたといいますか、丸みを帯びた懐かしさを感じさせる作風でしたが、今回の人面獣はエッジの効いた作風になっているように感じられます。ちょっと趣が違うので敢えて別ブランドにされたのかもしれません。
しかし製品自体はいつものイルイルさんらしく、パッケージにもこだわった丁寧な仕上がりになっています。サイズもミドルサイズですし。ただ、双頭の巨人は既にソフビ製品としては使い古されたキャラクターですし、既存の製品と比較しても失礼ながら特徴があまり無く、イルイルさんがこれを手がける必要があったのかな?と若干疑問に思ったり。双頭獣に個人的な思い入れがあったのかもしれませんね。
あと正直お値段が高いです。ミドルサイズで1万円ですから。イルイルさんのほかの製品と比較しても高いですし、ソフビ製品としてみても高いように感じます。凄く丁寧で好感は持てるんですけどね。
ちなみに、冒頭でお気づきの方もいらっしゃったかと思いますが、パッケージにはシリアルナンバーが振られています。「15/23」と書かれていますので、全体で23個しか売られなかったのでしょう。一応私は15番になっていますが、15番目に買った訳では無いので悪しからず。


以下はスーフェス61、というよりイルイルさんのブースについて少し。

今回イルイルさんでは、取り上げた人面獣以外に、新作である「侵蝕怪獣 ビニダム(2種)」「怪造人間トキオ・スーパーノヴァ(2種)」が販売されました。どれも未入手の製品だったので、かなり意気込んで参加したものの、残念ながら購入できたのは人面獣のみとなりました。
入場した順番は列の先頭から数えて10番台だったのですが(スーフェスではパンフレットに入場ナンバーが記載されています)、場内で目にしたのはイルイルさんブースに並ぶ数十人にも及ぶ列。要はディーラー組です。30人以上はいたでしょうか。他ブースの邪魔になるのは明白でしたのでスタッフの指示があったのでしょう。ディーラー達はブース横のシャッターから一列で外に並ばされていました。そして我々一般入場組はディーラー列の横に同じく一列で並ばされ、ディーラー組と一般組が列の先頭からひとりずつ交互に購入するという流れになりました(恐らく急遽決定したものと思われます)。
あまり個人攻撃になるようなことは避けたいのですが、今回偶然にも目の前で販売方法をつぶさに観察することができましたので、個人的に抱いた違和感を記載させていただきます。


【ディーラーへの販売について】
上記の通り、開場直後に入場したにも関わらず、ブースの前にはディーラーが大挙して列をつくっていた状態でした。ただ、ディーラーダッシュ(ワンフェスみたいに会場前のディーラー移動が禁じられていないようなので、”ディーラーダッシュ”という単語は不適かもしれません)自体はある程度仕方の無い側面があると思っています。もちろん決して褒められた行為ではなく、早朝から寒空の下、凍える思いで並んだ身としては(本当に寒くて死ぬかと思いました)、ディーラー組なんて犬にでも喰われてしまえと思うわけですが、どうしても制度上完全に防ぐことは難しいという点については、他の玩具イベントを見ても明らかです。
しかしながら、今回イルイルさんが取った措置というのは、一般入場者への救済策であったのは間違いありませんが、結果的にディーラー組を容認してしまったのもまた事実であります。ディーラーへの販売が制度上完全に防げない以上、やはり主催者側だけでなく販売側のモラルや意識も試されるのではないでしょうか。特にスーフェスでは、今回見た限りディーラーと一般入場者が明確に区別できていましたから、もう少し一般入場者への配慮があっても良かったのではないかと感じています。
次に書きますが、ディーラー組もほとんど買えなかったみたいですけどね。


【販売点数の少なさについて】
イルイルさんの製品は、パッケージや製品自体も非常に手の込んだものとなっており、そこまで多くの数を作ることができないという点については想像に難くないです。今回の販売個数は明らかにされていませんが、事実に基づき予想してみましょう。

・わたしが入場したのは一般組で10番台であった
・一般組の半数以上が別ブースへ向かった
・ディーラー列と一般入場列が明確に分けられ一人ずつ交互に販売が行われた
・ディーラー列、一般入場列ともに、30人程度の人間が並んでいたものと思われる
・わたしが購入した時点で人面獣以外は全て売り切れ

以上から類推すると、わたしが一般入場組として並んだ順番は5~8番目あたりだったと思われます。そしてディーラーと交互に販売されたことから、購入順番は10~16番あたりだということが予想されます。そしてこの時点でビニダムとトキオは売り切れ。つまり、ビニダムとトキオの販売個数は、仮にお一人様一種につき一点のみという制限があった場合、20個にも満たなかったということになります(人面獣についてはナンバーリングされてましたので、その数字を信じましょう)。事前告知を正式に行っていたにも関わらず、この数字はちょっと少なすぎやしないでしょうか。始発で並んだにも関わらず何も買えなかった人もいたと聞いています。前述の事情がありますので、数が少ないこと自体は致し方ないとは思いますが、事前告知を行いファンを集めたという点を踏まえれば、少ないなりに違ったやり方があったように思えます。
加えて、各製品ともにカラーバリエーションが2つ用意されており、多くの人が列を作っていたにも関わらず(ディーラー含めて60人!)、色制限や購入点数自体の制限が無かったことも疑問です。目の前の人たちが揃って6点まとめて購入していくせいで、ただでさえ少ない在庫がみるみる減っていくのを眺めていたときの悲しさと虚しさいったら言葉では言い表せません。もう少し状況を見て臨機応変に対応していただけたらよかったのに、と強く思いました。


【その他】
実はわたし、自分が購入する直前まで在庫は潤沢にあるものだと勘違いをしていました。だって、ブースの裏に山盛りの製品が詰め込まれた紙袋が複数並んでいましたから。てっきり在庫補充されるものかと思っていたのですが、あれは一体何だったのでしょう。関係者や親しい人に渡すためのものだったのかもしれませんね。それが駄目だとは全く思いませんが(マーケティングの点でも当然の行為だと思います)、並んでいる人たちの気持ちを考えもう少し配慮があってもよかったのではないでしょうか。



他にも気になる点や正直腹が立った点もあったのですが、これ以上は書きません。今回、前回(ゲルツ初販時)で培った経験を踏まえ、もしまた出展される機会があるようでしたら是非ご配慮賜りたく、一ファンとして強くお願い申し上げます。



ちなみにスーフェス自体はいつも通りの感じでした。微妙だったかそうでなかったかは、行った方それぞれの印象によって分かれるところでしょうから敢えてコメントしません。