哀悼 フジファブリック志村

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091225-00000026-oric-ent
唐突過ぎて、突然過ぎて、うまく受け止められていませんが、フジファブリックの志村が亡くなったそうです。「検査の結果は病名不詳」とのこと。何なのでしょう、これは。僕らの人生が常に死と隣り合わせで、不確実性に満ち溢れているとしても、明日が来る保証はどこにもないとしても、あまりに酷い話じゃないですか。笑えないジョークだ。
フジファブリックは、決して歴史に残るような圧倒的な才能を持ったバンドでは無かったと思う。でも、志村の持つ繊細な感性は、彼の生み出す情緒的な旋律は、何よりも代えがたいものがあったとも同時に思う。遺作となってしまった4thアルバム『CHRONICLE』は、これまでのバンドイメージからの脱却を試みた結果、志村という人間そのものが映し出された個人的で内省的な作品で、大きな変革の予感に満ち溢れていた。これからだったのに。これからだったんだよ。

もう春は来ないんだね。結局のところ、死は万人に対して平等に与えられているけれど、生は平等じゃないようで。素晴らしい世界だ。ピース。