2011年私的玩具ランキング 非ソフビ編
時が進むのは早いもので、当ブログも2009年1月1日のスタートからちょうど3年が経過しました。昨年も同じことを書きましたが、自身とこのブログが何も進歩していない現状に軽く眩暈を覚えます。とにかくいつも閲覧いただいている皆様、本当に有り難うございます。皆々様あってのわたくしだと、政治家ばりに思っております。
ということで毎年恒例にしなければならない年末恒例玩具ランキング。まずは非ソフビ編。
【10位】LEGO Architecture Fallingwater
レゴによる有名建築シリーズ、レゴ・アーキテクチャーより、フランク・ロイド・ライト設計による通称『落水荘』。LEGOなんてもう卒業だぜ、と思っていた自分が浅はかでした。LEGO特有の程よいデフォルメが心地よい製品です。インテリアとしても玩具としても完成度が非常に高い。何より手許に建築物のミニチュアがあるという高揚感は他では得がたいものがあります。
LEGO Architecture Fallingwater - エスムスザイン es muss sein
【10位(同着)】mountain research Mountainman(s) フィギュア
マウンテンリーサーチから発売されたレジン製フィギュア。GELCHOP制作によるもの。ファッションブランドから出ている製品ということもあり、玩具に分類していいものかと悩みましたが、フィギュアはフィギュアということで。造形、カラーリング、キャラクターチョイスを含めてもう完璧です。しかし高い。やっぱり高い。是非お値段抑え目でシリーズ化してほしいなと思います。次はやはり偉大なる独裁者金正日を入れないと。
mountain research Mountainman(s) フィギュア - エスムスザイン es muss sein
【9位】threeA WWR Barguest&Fantome de Plume
threeAのWWRラインは今年も怒涛のリリースラッシュ。なかでもこの2体のde Plumeは圧倒的な存在感を放っていました。ひとつのフィギュアとして完成されているような感じがするんですよね。他に今年発売されたBAKAやFighting JC、WASABIなんかも凄く気に入っています。来年は買い控えるぞ!
http://d.hatena.ne.jp/kjaerholm/20110911/p1:TITLE
http://d.hatena.ne.jp/kjaerholm/20110910/p1:TITLE
threeA WWR Jungle Ranger Grunt - エスムスザイン es muss sein
threeA Popbot 1/6 INTERLOPER OYA - エスムスザイン es muss sein
threeA Popbot 1/6 TK classics Wasabi of the 7 Bone - エスムスザイン es muss sein
threeA WWR DW Commander - エスムスザイン es muss sein
threeA 1/6 SLICER TK BAKA - エスムスザイン es muss sein
threeA 1/6 Fighting JC - エスムスザイン es muss sein
【8位】グッドスマイルカンパニー 四畳半神話大系 明石さん
あまり時間の洗礼を受けていない現代小説は読まないようにしていますが、森見登美彦氏の作品には全て目を通しています。世界に軽く絶望しながらも、阿呆の血によりその世界を塗り替えようとする氏の姿勢には感嘆せざるを得ません。面白きことは良きことなり!そして森見作品に出てくる女性はとても魅力的なのですが、中でもアニメ化された『四畳半神話大系』のヒロイン明石さんの美しさといったらもう。知的で可憐、そして芯が強く太いながらも本質は繊細。そんな彼女を見事に仕上げた植物少女園の石長櫻子氏とグッスマさんには御礼の言葉を言いたい。誰か明石さんみたいな人を紹介してください。
グッドスマイルカンパニー 四畳半神話大系 明石さん - エスムスザイン es muss sein
【7位】GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE RX-78-2 ガンダム(THE ORIGIN)
バンダイってやっぱり凄いんだな、そんな独り言が思わず漏れた製品。完成度の高さは他のメーカーの追随を許さないほど。あとそろそろ人形は顔が命だと学んで欲しいです。このシリーズを続けるのなら、顔だけガンプラみたいに細かくパーツ分けしなきゃ駄目だと思うんですよね。
GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE RX-78-2 ガンダム(THE ORIGIN) - エスムスザイン es muss sein
【7位(同着)】HotToys ムービー・マスターピース DX ジャック・スパロウ
ホットトイズってやっぱり凄いんだな、そんな独り言が思わず漏れた製品。12インチとしての完成度の高さは他のメーカーの追随を一切許さないほど。ということでバンダイと同着です。衣装を含め、ひとつひとつのパーツの素材選びからも拘りが感じられます。玩具界のベン・ジョンソン。
HotToys ムービー・マスターピース DX ジャック・スパロウ - エスムスザイン es muss sein
【6位】海洋堂 特撮リボルテック 骸骨剣士
骸骨って既にしゃぶり尽くされたキャラクターだと思うんですが(骨だけに)、まだまだ可能性があることを海洋堂が示してくれました。とにかく遊んでいて楽しい。骨骨ロック。
海洋堂 特撮リボルテック 骸骨剣士 - エスムスザイン es muss sein
【6位(同着)】海洋堂 岡本太郎アートピースコレクション
個人的にはガチャガチャの革命だと思っております。以前から海洋堂はアートマーケットへの参入にも積極的でしたが、玩具メーカーとしての海洋堂と、美術館展示がここまでうまくマッチした例は他に無いのではないでしょうか。400円というガチャとしては高い価格設定ながらも、素材にポリストーンを使い高級感と所有感を演出する業はさすが海洋堂といったところ。第二弾の紹介は年が明けてから。
海洋堂 岡本太郎アートピースコレクション 1 - エスムスザイン es muss sein
海洋堂 岡本太郎アートピースコレクション 2 - エスムスザイン es muss sein
【5位】THE OUTER SPACE MEN 2
昨年に続き年末ギリギリにリリースされたアウタースペースメン。第二弾も素晴らしいクオリティ。詳しい紹介は同じく年を明けてからになりますが、いいですよこれは。
【4位】千値練 RIOBOT デルフィング第三形態
恐ろしいクオリティで玩具界に殴りこみをかけてきた、暴走族みたいな名前の会社がありまして。玩具というよりプロが仕上げた作例みたいな製品になっています。どうか来年もこのままの勢いで突っ走って欲しいなと切に願っております。ちなみに同じく今年発売されたマシーネンも大のお気に入りです。
千値練 RIOBOT デルフィング第三形態 - エスムスザイン es muss sein
千値練 マシーネンクリーガー Ma.k. ファイアボール スカル迷彩ver. - エスムスザイン es muss sein
【3位】BANDAI SDX 聖機兵ガンレックス
子供の頃の夢が適った、と思った諸兄も多いだろうということが想像に難くない、それぐらい驚きと感動を与えてくれた逸品です。バンダイは本当によくやったと思う。クオリティも価格も文句なし。サンタクロースは全国の子供たちにこのガンレックスを配ればよかったと思うんだ、ほんとうに。
BANDAI SDX 聖機兵ガンレックス - エスムスザイン es muss sein
【2位】MEDICOMTOY RAH オートバジン(バトルモード)
12インチの世界ではホットトイズに押されっぱなしのメディコムトイですが、特撮方面ではまだまだ頑張りを見せています。なかでもオートバジンの完成度には目を見張るものがありました。いつもは大味なつくりでがっかりさせられることが多いメディコムさんらしからぬ、ディティールの細かさ。毎回この調子で頼みますと声を大にして言いたい。RAH仮面ライダーファイズシリーズはどれも良い出来だったのは、担当者の愛所以でしょうか。それともメーカーとしての進化なのでしょうか。電人ザボーガーの出来も凄く良かったことを考えると、後者なのかもしれませんね。来年の活躍にも期待です。
MEDICOMTOY RAH オートバジン(バトルモード) - エスムスザイン es muss sein
MEDICOMTOY RAH 電人ザボーガー - エスムスザイン es muss sein
MEDICOM TOY RAH仮面ライダーファイズ アクセルフォーム - エスムスザイン es muss sein
MEDICOM TOY RAH仮面ライダーカイザ - エスムスザイン es muss sein
MEDICOM TOY RAH仮面ライダーデルタ - エスムスザイン es muss sein
MEDICOM TOY PBM! ウルトラマンヒカリ - エスムスザイン es muss sein
MEDICOMTOY RAH UNDERCOVER UNDERMAN - エスムスザイン es muss sein
MEDICOMTOY RAH UNDERCOVER PYRANOID - エスムスザイン es muss sein
いや、ほんとRAH買い過ぎ。
【1位】threeA Toys WWRp Slaughterhouse Dropcloth
threeAの製品はウェザリング表現こそ凄いものの、どの製品もサイズが大きいせいか造り自体は大味のものが多いというのが個人的な印象でした。しかしそんな印象が大間違いであることを、このWWRpドロップクロスによって痛感させられました。後頭部を殴られたような衝撃です。通常のWWRシリーズの半分の大きさながら、細部に至るまで劣化はほとんどなし(もちろん布を使用していることから限界はあるのですが)。サイズが小さくなったことで逆に密度感が増していることもあり、製品の完成度自体はこちらのほうが数段上といっても過言ではないかもしれません。とにかくthreeAさんの底力を見せ付けられたような素晴らしい製品でした。
threeA Toys WWRp Slaughterhouse Dropcloth - エスムスザイン es muss sein
threeA AP Yellow Hornets TK - エスムスザイン es muss sein
threeA AP Hatchery Guard TK - エスムスザイン es muss sein
threeAA2011会員セット AP OYABUN "YAMA" - エスムスザイン es muss sein
threeA Toys WWRP NOIR de PLUME - エスムスザイン es muss sein
以上、改めて並べてみると、今年も様々なメーカーからバリエーションに富んだ素敵な製品がリリースされた良き一年だったなと実感させられます。個人的には低価格ラインの玩具では満足できなくなったせいか、比較的高い価格帯の玩具を購入する機会が増えたような気がしますが、たぶん気のせいでしょう。どちらかというと、低価格ラインの玩具は発売点数が多く、どんどん家の中で増えていって置き場所に困るため、買い控えをしていったというのが実情に近いかな。
業界的には昨年以上にマイナーコンテンツにスポットが当てられた、そんな一年だったように思えます。ただ、昨年も書きましたが、コンテンツの枯渇がやっぱり心配。とりあえず唾をつけておくため、他社をけん制するために、リリースするかどうかも分からないような製品展示が散見されたのが気になるところではあります。
来年も是非各メーカーが存続できる範囲で切磋琢磨していただき、クオリティのアップとコストダウンに励んでいただければ幸甚です。