館長庵野秀明 特撮博物館  ミニチュアで見る昭和平成の技 に行って来た

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東京都現代美術館にて7月10日から開催予定の『館長庵野秀明 特撮博物館  ミニチュアで見る昭和平成の技』、通称『特撮展』。企画制作協力:スタジオジブリ、館長:庵野秀明、副館長:樋口真嗣という大変豪華な展示会です。7月6日〜8日の3日間、一万人事前招待会と称して内覧会が開催され、幸運にもグッドスマイルカンパニー抽選枠で当選したため、昨日6日に行って参りました。
6日の招待枠は計3000人。単純計算で一時間あたり375人、1分あたり6.25人が訪れることになります。そのため大きな混雑は無いだろうとあらかじめ予想していましたが、結果的には入場時の行列は無く、会場内でも大きな混雑も無くスムーズに、リラックスして楽しむことができました。それでもちょっと会場内が暑かったですが。

今回の展示の見所は以下の通り。
1.特撮ミニチュア展示(メカもの)
2.特撮ミニチュア展示(超人もの)
3.特撮短編映画『巨神兵東京に現わる』上映
4.特撮美術倉庫 再現展示
5.特撮職人関連展示・『巨神兵東京に現わる』メイキング
6.特撮ミニチュアステージ

中でも最大の見所は3.の特撮短編映画『巨神兵東京に現わる』。『宇宙人東京に現わる』のパロディだと思われるタイトルを冠する本作品は、『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵を主軸に、庵野秀明氏が企画し樋口真嗣氏の手によって撮影された、本展示会のためだけのスタジオジブリ最新作。庵野氏による「CGを一切使わない、最後の特撮作品になるだろう」とのふれ込みを聞いたときから期待感は否が応でも高まっていましたが、その完成度と細部に至るこだわりは、私の矮小な頭など吹き飛ばすほど強烈且つ圧倒的なものでした。
昨今のCG全盛の時代、敢えてCGを排除する手法に疑問を抱いた方も多いかもしれませんが、そういった人にこそ是非見て欲しい。CGと見紛うばかりの、いや、CGなど軽々と超えた特撮映像がそこにはあります。絶望的な冷たい物語と、日本の特撮職人たちの技巧や熱い想いが一つの形に昇華されたこの作品は多くの人の心を動かすに違いない、そんな思いが頭をよぎったほどの素晴らしい出来栄えでした。
正直これはCGかな?と思ったシーンもいくつかあったのですが、別ステージで放映されていたメイキングを見て、少しでも疑問を抱いた自分を恥じました。本当に全部特撮です。100%特撮です。敢えて一目でつくりものと分かるようなミニチュアを作品中に配置することで、逆にそれ以外のシーンのリアリティが増すという効果が発揮されているようです。これ、狙ってやっているのだとしたら凄いなと。いずれにせよ、『巨神兵東京に現わる』を見た方は是非メイキングも見逃さないで欲しい。メイキングを含めて一つの作品だということをきっと理解できると思いますので。

尚、館内は基本的に写真撮影不可なのですが、6.の特撮ミニチュアステージのみ、撮影可能です。ということで以下写真。
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カメラを持参する際は、広角レンズをお勧めします。わたしのように中望遠のレンズのみだとミニチュアの醍醐味が半減してしまいます。。。



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何故かグッスマの看板があったりと。




以上の展示鑑賞、写真撮影を含めて賞味2時間半ほど費やしました。そのため時間に余裕を持って行かれることをお勧めします。とにかく少しでも特撮に興味がある方は行って損無しです。10月まで開催されていますので、遠方の方も夏休み等を利用して是非に。

ここまで書いて力尽きたので物販のfigmaとガチャガチャは明日以降ということで。

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