留之助ブラスターPRO
前回のスピナーに続き、今回も映画『ブレードランナー』関連です。飛騨高山留之助商店により企画・製作・販売された留之助ブラスターPRO。そう、ブレードランナーの主人公デッカードが所有していたあの銃です。製造はマルシン工業株式会社。
亜鉛ダイキャスト、アルミニウム、金属挽物、レジン、ABS樹脂等、複合的な素材によって可能な限り実物(プロップ)に近づくよう徹底的に拘って製作されているため、大変素晴らしい質感に仕上がっています。
シリンダーは当然開閉可能。トリガーを引くことでハンマー、シリンダーが連動。カチャカチャ弄っているだけで楽しい。
グリップ部のレジンはRCベルグ製。ちょっと気になるのが気泡。まぁレジンだから仕方ないと諦めましたが、この辺は何とかして欲しかった。
留之助ブラスターnanoと。比べるとPROの大きさが分かります。いや、nanoの小ささか。
以上、デッカードブラスターは決して高尚な意匠が盛り込まれた銃ではなく、即興で造られたような経緯があります。しかしながら、ブレードランナーという作品の素晴らしさ、そして虚構と現実が入り混じったような不思議なデザインから、非常に人気のある銃となっています。
さて、留之助商店のブラスターはOG、nano(1/6サイズ)、AP(Artist Proof)、そして今回のPROへと至ります。一番初めに出たOGは家内製手工業で造られたような製品だったため、完成モデルが140,000円と非常に高額だったこともあり、泣く泣く購入を見送った過去がありました。そのため、今回マルシン工業の協力により製造されたPROの発売は本当に嬉しい限りです。
とにかくずっしり重く(片手だと長時間持てないほど!)、ツヤツヤテカテカでたまりません。工業品ということもあり、剛性も問題ないかと。こういったモデルガンは初めて手にしたのですが、仮面ライダーの変身ベルトを買う大人の気持ちが少し分かりました。持つだけでテンションが上がります。
ある程度大量に生産可能な工業品とはいえ、今回のPROもかなりの高額でしたが、買って後悔無しです。家宝にさせていただきます。
開発過程については留之助商店さんで事細かに書かれているので、ご興味のある方は是非。しかし店主さんは文章の書き方が上手過ぎてズルいぐらいですね。元々文筆業もやられていた方なので当たり前といえば当たり前ですが。
http://tenshu53.exblog.jp/
オマケでヒーローブラスター(本物のブラスター)の写真集が付属します。留之助ブラスターPROと比べるのがまた楽しいことこの上ない。