イルイル 『電脳未来テクノローダー』 司令官ビクトル 後編
イルイルの 『電脳未来テクノローダー』 司令官ビクトル後編。今回はクローンローダーのミニロボット達を紹介。前回記事は下記をご参照ください。
まずはナンバー01、メタルハンター。
腕部は可動します。
サイズ比較。脅威のミニミニサイズ。
続いてナンバー02、ディスコ80。同じく腕部可動。
ナンバー03、ボルカノキャノン。
ナンバー04、ナパームボーイ。これが一番好き。
ナンバー05、アシッドロン&アトミックタンク。タンクの中から米粒サイズのロボが飛び出します。なんだこれ!
ナンバー00、コピーボード(複製盤)ナンバーゼロ。クローンローダー達の生みの親。ちなみにナンバー00,05はビクトルセットではなく、ポスターセットに付属します。ええ、ポスターも買いました。
コンテナーボックス。03,04は前回記事をご参照ください。
ナンバー07、司令官ビクトルと一緒に。勢ぞろい!
ロボットベース的な。
イルイル謹製ゲルツと。
以上、イルイルの 『電脳未来テクノローダー』 司令官ビクトルセットでした。イルイルさん最新作はダイアクロンをモチーフとしたロボットもの。ダイアクロンのロボットベースはギミック満載の素晴らしいロボット玩具でしたが、このビクトルもソフビの限界に挑戦したギミックが詰め込まれています。
エナジーセイバーの抜刀ギミック、ゴーグルを使った変身ギミック、各パーツの分離合体ギミック、コンテナーボックスという名の紙の箱を用いたミニロボットの収納ギミック。チープで大雑把なのがソフビの味であり魅力のひとつですが、それを上手に利用しつつ抗った結果がこのビクトルです。恐ろしい完成度。
そして、ミニロボットのクローンローダーたちの造り込みも土下座したくなるレベル。1円玉サイズでありながら、腕部が可動したり、複数成型色だったり、中から米粒サイズのロボットが出てきたり。良い意味でどうかしてます。ちなみにビクトルを含む各ロボにはナンバーが割り振られていますが、ナンバー06だけ欠番なんですよね。このあたりの設定も今後明らかになるのでしょうか。
造形自体はロボット玩具としてはかなり緩く、一見するとロボット玩具としての満足度は低めのように感じるのですが、高い完成度を誇るパッケージ、きちんと練られた設定、そして本体の丁寧な塗装と細部に至る徹底した作りこみが圧倒的で、逆に造形の緩さも魅力的に見えてしまうんですよね。本当に不思議で恐ろしいソフビです。一体この製品を完成させるため、どれだけの時間と労力が費やされたことやら。正直に言って、ひとりで作るレベルの製品じゃないです。価格が2万円越えと非常に高い設定になっていますが、個人製作の製品であることを考えると妥当なラインなのではないでしょうか。
唯一かつ最大の難点は、毎度のことなのですがその頒布数の少なさ。今回もディーラーと一般入場者が交互にクジを引くという抽選販売方式で、当たりが出ると好きな製品を購入することができました(そもそもディーラー入場者なんかに販売してくれるなと思うところも多分にありますが、ディーラー列を撲滅するためには開催者であるアートストームの意識も変える必要がありますし、それが見込めないのであればより厳正な抽選しかない、かといってそれがベターなのかという疑問もあり、より良い対案が出せないため、これ以上の言及はしません。本命のショッキングKAKUMEIキャンデーを買い逃した昨年の物販時にも同じ話をしましたし)。
ビクトルは赤と緑の2タイプがリリースされましたが、恐らく数量は各色20個あればよかったほうなのではないでしょうか。幸運にも今回たまたま私は当たりましたが、はずれた方のことを考えると素直に喜べません。早朝から並んでも購入できるかどうか五分五分なんて、ハードルが高いにも程があります。
製作に手間と時間がかかり過ぎて十分な数量を生産できない点には理解しますが、もうちょっと1回の販売数量を増やして欲しいところ。流石に少なすぎると思うんですよ。カラバリ展開でお茶を濁すという手段もありますが、昨年リリースされたショッキングKAKUMEIキャンデーも未だ一度きりの販売で止まってしまっていますしね。作り手の苦労はよく分かりますし、販売数量は消費者側がとやかく言うべきではない、ということも頭では分かっていますので、毎回イルイルさんの物販を見る度に難しい問題だなあと個人的にも頭を悩ませています。まずはメディコムトイあたりの通販にビクトルがのることを期待したいところ。あとショッキングKAKUMEIキャンデーも是非。
なお、今回ビクトル2種と同時にリリースされたポスターセットは並ばずに購入することができたことも付け加えておきます。わたしはミニソフビ目当てで購入しましたが、ポスター自体も本当に素晴らしい出来です。B2サイズで迫力満点。オタクっぽいと家族には不評ですが、かなりのお気に入りです。