ガーガメル ガルダン guts
明日はワンフェス2015夏ですね。ええ、行けません。行きたくても行けない事情というのが大人にはあるのです。その悔しさをバネに久しぶりのブログ更新(忙しくて更新どころじゃなかった)。
GARGAMELのガルダン(guts)。2015年4月25日(土)に足立区の『HUGEST』で開催されたガーガメルさん三回目の個展THE THRASH OUT show Vol.3でリリースされました。
このガルダンはガーガメル社長の池田圭郁氏によるカスタムペイント。
三つ目が通る。guts仕様のなため頭部にインナーパーツが入っています。写真では分かりづらいですが、蓄光成型のインナーヘッドには特殊ガスが噴出する穴が造形されています。クチバシの先までインナーパーツがミッチリ詰まっているのは流石といったところ。
同じくguts仕様のためボディにもインナーパーツが入っています。なお、頭部と翼部以外はデスラの流用。
手足と尻尾はクリアグリーン成型。
新規造形パーツである炎の翼。頭と背中の炎は、頭部と背中にある穴から特殊なガスを吹き出し、空気と混じり合うことで燃えてるように見えるイメージでつくられたとのこと。炎の形状は仏像的なディフォルメを意識しているそうです。
頭部もそうですが、炎をイメージしたクリア塗装が兎に角美しい。
ガルダンのデザインイメージは以下のとおり(ガーガメル放送局より引用)
鋼のような外皮、手足には鋭い爪を備えた強靭な六本の指、頭と背中からは炎が吹き出している怪獣。大きな嘴からは様々な色のブレスを吐き、背中の炎を自由に変化させて空を飛ぶ。
性質は、その時代時代の人類の精神性に左右されるため、乱世では災厄、治世では神とされたらしい。不老不死であり、額の第三の目は全てを見通すと言われているが、存在自体が曖昧。
デスラgutsと比較。ガルダンのほうが頭部が大きく、頭身高めに仕上がっていることがよく分かります。
以上、ガーガメルよりガルダンgutsでした。基本的にはデスラgutsのリデコ商品となりますが、仏像のデフォルメを意識した炎を纏うその姿はもはやデスラと別物。愛らしくも神々しい実に稀有なソフビになっています。デスラは元ネタのある所謂パチ怪獣という括りでしたが、このガルダンはガーガメルさんの手による唯一無二なオリジナル怪獣と言えるでしょう。神鳥ガルダというベースこそありますが。
さて、今回は個展で展示販売されたカスタムペイント商品ということで、実に凝った塗装が施されています。デスラgutsと同じく内臓は細部にわたり細かくペインティング。加えて複数のクリア塗装によって再現された頭部、翼部の炎の塗装が実に美しい。また、クリア、クリアグリーン、蓄光等と、複数の成型色が使用されており、まさにスペシャルな商品になっています。池田圭郁氏の造形技術と塗装技術を最大限に味わえる商品という点では、ガーガメルファンとしては垂涎のソフビと言えるでしょう。その分お値段がとっても高いですが。
神々しさと可愛らしさが入り混じるガルダン、個人的にはデスラ以上のお気に入りとなりました。ガーガメルさん製品の中で一番かも。
以下余談。ガルダンguts自体はとても素晴らしい製品なのですが、どうしてもモヤっとしてしまうのがそのリリース方法。未だに一度たりとも一般販売が無く、残念ながらイベント限定且つカスタムペイント=一点物でのリリースしか行われていないんですよね。
玩具が気軽に遊べるものだとすれば、一般販売されない製品は最早玩具ではなく、ではわたしが手にしているこの製品は一体何なのだろうと考えてしまうわけです。物自体は玩具のフォーマットに則っているにも関わらず実際は玩具ではない。消去法的に考えるならアート作品になるのでしょうか。玩具とアートの中間なのでしょうか。なかなか定義の難しい商品ですね、このガルダンは。
個人的に求めているのは基本的に広く誰もが楽しめる玩具であって、ガーガメルさんも基本的には玩具メーカーであるのでしょうから、是非このガルダンguts(と今回初御披露目となったメカザゴラン)もいつか一般販売してほしいところです。メーカーさんの技術力と表現力を広く伝えるという目的での個展やカスタムペイント商品は大賛成ということも付け加えておきます。
最後に個展当日の模様でも。適当に撮った写真なので色々とご容赦ください。